「いや そんなことは…」
「ありそでウッフン」
「なさそでウッフン…」
 (コミックス32巻P230)

どことなく悩ましげなごまかしフレーズの元ネタはこんな歌でした。



「黄色いさくらんぼ」(作詞/星野哲郎、作曲/浜口庫之助、歌/スリー・キャッツ)

♪ 若い娘は(ウッフン) お色気ありそで(ウッフン) なさそで(ウッフン) ありそで(ウッフン)
  ほらほら 黄色いさくらんぼ


 昭和34年、女性歌手3人組「スリー・キャッツ」のデビュー曲として日本コロムビア(現在のコロムビアミュージックエンタテイメント)から発売。松竹映画『体当たりすれすれ娘』の主題歌。
 デビュー時のメンバーは小沢桂子(元クラブ歌手/23歳)、堀田直江(コロムビア歌謡コンクール入賞者/21歳)、佐伯みち子(元バンドガール/21歳)で、セクシーな歌いぶりが人気を集めた。

 なかなか色っぽい曲です。タイトルは知らなくても、歌詞を見たらほとんどの方は「あーあの歌か!」と思い当たるのではないでしょうか。
 映画『体当たり―』にはスリー・キャッツのメンバーも出演していますが、メンバーの入れ替わりが頻繁だったため、その頃には有沢正子・九条映子・小沢桂子の3人に替わっていました。ちなみに九条さんは劇作家・寺山修司の元夫人です。

 昭和45年にはアメリカ、ヨーロッパ、アジア各国のハーフの女性5人(エバ、ユミ、エイリー、マリア、ルナ)によるコーラスグループ「ゴールデン・ハーフ」がこの曲をカバーしてデビュー。これも大ヒットしました(グループは昭和49年に解散)。
 ゴールデン・ハーフは70年代セクシーアイドルの先駆けとして結構有名です。元メンバーのルナさん(本名:高橋ルナ。日米ハーフ)は解散後ロマンポルノ女優に転身。2004年3月8日、54歳でハワイで亡くなったことが報じられました。

 更に1999年にはAV女優4人組、チェリーカルテット(若菜瀬奈、本城小百合、桜井風花、桜真琴)もカバー。こっちは全くヒットせず。

 歌詞全文は著作権に触れるので掲載できませんが、いつの時代もお色気お姐さんが歌ってきたことから内容はお察し下さい。
 「落・乱」内では子供たちが中世歌謡の色っぽいものも平気でうたってますが、それを聞いて赤面してた土井先生なら、これをフルコーラスで歌われたらたぶん耳まで真赤になって怒ると思う。



このネタ今までに2回くらいしか出て来てないような気もするけどどうでしたっけ。  


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